YouTubeキッズやYouTubeは利用時間制限できない?

家に居る時はもちろん通勤中の電車・バスの中や仕事の休憩時間などに、
暇つぶしがてらYouTubeを見ることがあると思います。

5分程度の短い動画でも連続で視聴すると、
すぐに30分1時間ぐらいは経ってしまうんですよね。

大人でもハマると自制するのが難しいYouTubeだけに、
子供は放っておくと何時間でもYouTubeを見続けてしまいます。

子供がYouTubeを見ること自体は別に悪いことじゃありませんが、
親としては子供が長時間YouTubeを見続けるのは止めさせたいところです。

そこで、YouTubeや子供向けのYouTubeキッズの視聴時間を制限する方法
などについて詳しく紹介していきましょう。

YouTube自体には利用時間を制限する機能は無い

ブラウザで使うにしてもアプリで使うにしても、
YouTube自体には利用時間を制限する機能は付いていません。

ですから子供が長時間見続けないようにYouTubeの利用時間を制限したいのであれば、
スマホの機能やアプリの使用制限ができるアプリを利用するしかないんですね。

iPhoneであれば、「スクリーンタイム」というiOS12以降に標準装備されているアプリを
使えばYouTubeを含めた全てのアプリの利用時間を制限することができます。

Androidスマホにはスクリーンタイムのようなアプリは標準装備されていないので、
別途アプリの使用制限ができるアプリをインストールする必要があります。

iPhoneでもAndroidスマホでもYouTubeアプリを起動させなくすることもできますし、
30分や1時間など設定した時間だけ利用できるようにすることも可能です。

スクリーンタイムでYouTubeの利用時間を制限する

Androidスマホは使うアプリによって方法が違うので紹介できませんが、iPhoneの
スクリーンタイムでYouTubeの利用時間を制限する方法を紹介しておきましょう。

iPhoneの「設定」から「スクリーンタイム」を起動させて
「App使用時間の制限」→「制限の追加」へ進みます。

一覧の「エンターテイメント」内にある「YouTube」にチェックを入れて「次へ」進み、
1日の利用時間を設定して「使用制限終了時にブロック」をONにして「追加」を
タップすればOKです。

ちなみにYouTube以外のゲームなどのアプリも制限したい場合には、
同じ方法で利用時間が制限できますよ。

1日の利用時間は1分から23時間59分まで1分刻みで設定でき、平日は30分、
休日は1時間といったように曜日ごとに時間設定を変えることも可能です。

スクリーンタイムでYouTubeの利用時間を制限するならパスコードを設定しておく

スクリーンタイムでYouTubeの利用時間を制限するのであれば、
必ずパスコードを設定しておきましょう。

子供がYouTubeを見ていてスクリーンタイムで設定した利用時間に達すると、
「YouTubeの制限時間を超えました」と画面に表示されてYouTubeが使えなくなります。

しかしパスコードを設定していないと、画面下の「制限を無視」という項目を
タップするだけでYouTubeの利用時間を延長できてしまうんです。

パスコードを設定しておくと、
YouTubeの利用時間を延長するにはパスコードの入力が必要となります。

子供に知られず、簡単に解読できないパスコードを親が設定しておくことで、
子供はスクリーンタイムで設定した利用時間を超えてYouTubeを見続けることが
できなくなるわけです。

またパスコードを入力すれば簡単に利用時間を延長できるので、子供が利用時間を
使い切って親がYouTubeを見たくても見られないといった心配もありません。

YouTubeキッズにはタイマー機能が付いている

本家YouTubeには利用時間を制限する機能は付いていませんが、
子供向けの「YouTubeキッズ」には利用時間を制限するタイマー機能が付いています。

YouTubeキッズアプリの画面右下にある鍵マークをタップすると保護者用の設定画面が
表示されるので、その中にある「タイマー」でYouTubeキッズの利用時間を
設定することができます。

利用時間は1分から60分まで1分単位で設定できますが、
スクリーンタイムと違って1日の利用時間制限ではなく1回の利用時間制限となります。

なので制限時間が来て動画が見られなくなっても、
YouTubeキッズアプリを再起動することで引き続き動画を見ることができてしまいます。

通常は親が設定したパスコードを入力して利用時間を延長する仕組みに
なっているんですが、アプリの再起動という抜け道もあるんです。

子供にYouTubeキッズの時間延長をねだられて、
パスコードを入力するのが面倒だからとアプリを再起動していると、
子供がそれ見てマネするようになってしまいますよ。

iPhoneならスクリーンタイムで1日の利用時間を制限した方が良い

iPhoneだったら、YouTubeキッズのタイマーで1回の利用時間を制限するとともに、
スクリーンタイムで1日の利用時間も制限した方が良いですね。

YouTubeキッズのタイマーは再起動でリセットされる弱点がありますが、
スクリーンタイムはパスコード無しに利用時間を延長することはできません。

ですからスクリーンタイムで1日の利用時間を制限しておけば、
子供が親の目を盗んで動画を見続けるといったことができないわけです。

ちなみに私の甥っ子(兄の子供)がまだ小学生低学年なんですが、
兄はYouTubeキッズのタイマーとスクリーンタイムを併用しています。

私がAndroidスマホで本家YouTubeアプリを使っていて利用時間を
制限していないことを知っているのか、甥っ子が遊びに来た時は
私にYouTubeが見たいとねだってきます。

甥っ子はたまにしか遊びに来ないので見せてあげたいものの、私のスマホで甥っ子に
YouTubeを見せると甥っ子とともに私も兄に怒られるので困っています・・・。
(「お父さんにYouTube見て良いか聞いておいで」と言うしかない)

YouTubeもYouTubeキッズもWeb版は利用時間が制限できない

スマホでYouTube動画を見る場合は、
YouTubeやYouTubeキッズのアプリを使うことの方が多いはずです。

しかしYouTubeにもYouTubeキッズにもWeb版というものがあり、
ブラウザでYouTubeやYouTubeキッズにアクセスして動画を見ることもできるんですね。

ただYouTubeはもちろんYouTubeキッズのWeb版にもタイマー機能が付いておらず、
利用時間を制限することができません。

iPhoneのスクリーンタイムもアプリの利用時間を制限するものですから、
ウェブ版のYouTubeキッズの利用時間は制限できないんです。

スクリーンタイムでブラウザアプリの利用時間を制限することもできますが、
そうするとネットサーフィンや調べ物をする際に支障が出る恐れがあります。

ですからいくらタイマーやスクリーンタイムでアプリを利用時間を制限しても、
子供にWeb版を使われてしまうとどうしようもないわけです。

Web版のYouTubeやYouTubeキッズは使えなくしておく

スマホでYouTube動画が見られるのはアプリのみにしておいて、
Web版のYouTubeやYouTubeキッズは使えないようにしておくと良いですよ。

要するに、ブラウザでYouTubeやYouTubeキッズのサイトにアクセスできないように
設定しておくってことです。

iPhoneの場合はスクリーンタイム、Androidスマホの場合はアプリやChromeの
拡張機能を使ってWeb版YouTubeへのアクセスをブロックすることができます。

ただしスマホ版のChromeアプリでは拡張機能が使えませんから、Chromeベースで
Chromeの拡張機能(一部)が使える「Kiwi Browser」アプリが必要となります。

スクリーンタイムでWeb版YouTubeへのアクセスをブロック

iPhoneでWeb版YouTubeへのアクセスをブロックするには、「設定」から
「スクリーンタイム」を起動して「コンテンツとプライバシーの制限」へ進みます。

「コンテンツとプライバシーの制限」タブをONに切り替えて、「コンテンツ制限」→
「Webコンテンツ」と進んで「常に許可しない」の「Webサイトの追加」をタップします。

「URL」の項目に
 ・youtube.com
 ・kids.youtube.com
と入力しておけば、Web版のYouTubeとYouTubeキッズにはアクセスできなくなります。

Chromeの拡張機能でWeb版YouTubeへのアクセスをブロック

パソコン用のChromeであれば、
特定のサイトへのアクセスがブロックできたりYouTubeの利用時間を設定できる
拡張機能でWeb版のYouTubeの利用が制限できます。

しかしAndroidスマホ用のChromeアプリでは拡張機能が使えないので、
そのままではWeb版YouTubeへのアクセスをブロックすることはできません。

そこでChromeベースで作られた「Kiwi Browser」というアプリを使うと、
AndroidスマホでもChromeの拡張機能が使えてWeb版YouTubeへのアクセスが
ブロックできます。

Kiwi Browserで「Chromeウェブストア」にアクセスして、
 ・特定サイトへのアクセスをブロック
 ・指定した文字列が含まれるサイトを検索結果に表示しない
 ・YouTubeの利用時間を制限する
といった拡張機能を追加すればOK。

ちなみにKiwi BrowserはChromeベースで作られているので、使い方は
ほとんどChromeと同じで、Chromeを使い慣れていても違和感なく使えますよ。

Androidスマホで子供のYouTube利用を制限したいのであれば、
Kiwi Browserをメインで使った方が良いかもしれないですね。

自動再生OFF、休憩のリマインドはあまり意味が無い?

本家YouTubeでは
 ・動画の自動再生をOFF
 ・「一定時間ごとに休憩をリマインドする」をON
にすることで視聴時間がある程度制限できると言われています。

しかし私は自動再生OFFや休憩のリマインドでは、
子供のYouTube利用時間を制限できるとは思えません。

自動再生をOFFにすると、今見ている動画が終了しても自動的に次の動画が
再生されないので、過度の連続視聴を防ぐことはできます。

しかし動画を再生している同じ画面内に関連動画が表示されており、
それをタップすれば動画が再生されます。

何度かYouTubeやYouTubeキッズを使っていれば、
画面内をタップすれば別の動画が再生されることぐらいは子供でも分かります。

タップするという動作が入る分だけ多少の抑制効果はあるかもしれませんが、
自動再生OFFぐらいでは長時間視聴を抑制する大きな効果は期待できないんじゃ
ないでしょうか。

休憩のリマインドは無視できる

YouTubeで「一定時間ごとに休憩をリマインドする」をONにしておくと、
設定した時間ごとに休憩を促すメッセージが画面に表示されます。

あくまで休憩を「促す」だけで、メッセージを無視して動画を見続けることも可能なんです。

大人なら休憩を促すメッセージが表示された時点で、
「今日はこのぐらいで止めておこう」と自制することもできます。

でも子供の場合は休憩を促すメッセージが表示されても、
無視して動画を見続けてしまう恐れが十分にあります。

親も一緒にYouTubeを見る場合は、自動再生OFFや休憩のリマインドは
YouTubeの利用を制限するのにある程度効果が期待できます。

しかし子供だけでYouTubeを見る場合には、自動再生OFFや休憩のリマインドは
YouTubeの利用制限にほとんど効果が無いと思います。

YouTubeの「制限付きモード」で子供に不適切な動画を表示させないようにする

子供がYouTubeを使う場合の問題として、
長時間視聴ともう1つ「不適切な動画を見て悪影響を受ける」ってことがありますよね。

YouTubeは規制が厳しいと言われますが、
実際には大人でも見たいと思わない内容の動画がアップされていたりします。

善悪が自分で判断できる大人は、そもそもそういった動画を見ませんし、
見たとしても悪影響を受けることはあまりありません。

しかし好奇心旺盛な子供は、大人が子供には不適切だと思う動画も見たいでしょうし、
YouTube動画内で行われていることは全て正しいことだと思いこんでしまう危険性も
あります。

YouTubeキッズは元々子供に不適切な動画は見られないようになっていますが、
本家YouTubeは子供に不適切な動画を見せないように設定しないといけないんです。

YouTubeで子供に不適切な動画を表示させないようにするには、YouTubeアプリを
起動して画面右上にあるアイコンをタップして「アカウント」画面を開きます。

さらに「設定」→「全般」へと進んで「制限付きモード」をONにすると、
子供に不適切な内容の動画が表示されないようになります。

YouTubeキッズも制限付きモードも100%安全とは言えない

YouTubeキッズは子供向けの動画のみですし、YouTubeも制限付きモードにしておけば
不適切な動画は表示されないんですが、いずれも100%安全とは言えないんです。

YouTubeには、見た目は子供に人気のあるキャラクターなのに、
話してる内容や行動は全く子供向けでないという不適切動画もアップされています。

YouTubeキッズでも制限付きモードでも、
こういった子供向けを装った不適切動画が表示されてしまう恐れがあります。

なので、YouTubeキッズや制限付きモードのYouTubeでも、
子供だけで動画を見せるのはあまり良くないというわけです。

YouTubeキッズにしても制限付きモードのYouTubeにしても、子供が動画を見るのは
できれば親が一緒に見られる時だけに限った方が良いかもしれないですね。

まとめ

 ・YouTubeには利用時間を制限する機能は無い
 ・iPhoneはスクリーンタイム、Androidスマホはアプリを使ってYouTubeの利用を制限
 ・YouTubeキッズにはタイマー機能が付いていて、1回の視聴時間が制限できる
 ・YouTubeもYouTubeキッズもWeb版だと利用時間の制限ができない
 ・自動再生OFFや休憩のリマインドでは利用時間の制限効果はあまり期待できない