外出時にトラブルに巻き込まれないように、
自分の子供に携帯電話を持たせている親御さんも多いですよね。
私としては子供に持たせる携帯電話は中学生まではガラケー、高校生でスマホという
感覚ですが、最近は小学生にスマホを持たせている親御さんも居ます。
安心安全のためとは言え、子供にスマホを持たせると
「余計なことに使い過ぎるんじゃないか」って心配も出てきます。
大手携帯キャリアの1つである「ソフトバンク」には、
子供が使い過ぎることなく安全にスマホを使えるためのサービスがいくつかあります。
そこでソフトバンクの子供のスマホ使い過ぎを防ぐサービスについて、
詳しく見ていきましょう。
子供のスマホ使い過ぎを防止するソフトバンクのサービス
子供のスマホ使い過ぎを防ぐソフトバンクのサービスとしては
・一定額お知らせメール
・一定額ストップサービス
・まとめて支払いの利用制限
・あんしんフィルター
・安心遠隔ロック
などが挙げられます。
「一定額お知らせメール」は、スマホで使った金額があらかじめ設定したおいた金額を
超えるとメールで知らせてくれるサービスです。
「一定額ストップサービス」は、あらかじめスマホで使える金額を設定しておき、
設定金額を超えるとスマホの利用がストップしてしまいます。
スマホ料金とアプリの課金などを合算で支払う「まとめて支払い」の利用自体を
止めてしまうこともできますし、設定した金額内でしか利用できないようにすることが
できます。
「あんしんフィルター」は、子供に不適切なサイト・アプリが利用できないように
するだけでなく、スマホの利用状況の確認や利用時間の管理もできるようになって
います。
「安心遠隔ロック」は本来子供がスマホを失くした時に使うサービスですが、
子供がスマホを使い過ぎている時に強制的にスマホ利用を止めさせるのにも使えます。
一定額お知らせメール
「一定額お知らせメール」は、スマホで1か月間に利用した金額が
あらかじめ設定しておいた金額を超えるとメールで知らせてくれます。
(基本料金やオプション料金は含まれない)
このサービスを利用することで、子供がアプリの課金やネットショッピングのなどで
お金を使い過ぎていないかチェックすることができます。
利用可能な金額は5,000円~100,000円の間で1,000円単位で設定でき、
初期設定では最大の100,000円となっています。
ただ高校生ならお小遣いの範囲内である5,000~10,000円に設定しておいても
良いですが、小中学生だと最小の5,000円でもちょっと多いような気がしますね。
一定額お知らせメールの利用に料金は発生しませんが、
別途申し込みが必要となっています。
他のオプションと同じように
・My Softbank
・電話
・ソフトバンクショップ
で申し込めます。
一定額ストップサービス
「一定額ストップサービス」は、先の一定額お知らせメールの強化型サービスで、
設定した以上の金額を1か月間に使うとスマホの利用がストップしてしまいます。
(基本料金やオプション料金は含まれない)
ストップするのは
・通話
・メール
・パケット通信
の「発信」のみで、「受信」することは可能です。
一定額お知らせメールだと、メールを受け取った親が子供を注意して
スマホの使い過ぎを止めさせないといけません。
しかし一定額ストップサービスであれば、スマホでお金を使い過ぎると
スマホが使えなくなるので、親の言うことを聞かない思春期の中高生には
こちらの方が有効かもしれないですね。
一定額お知らせメールと同じで、
1か月間に利用できる金額を5,000~100,000円の間で1,000円単位で設定できます。
一定額ストップサービスの利用には別途申し込みが必要ですし、
月100円のオプション料金も発生します。
ちなみに私の友人は、子供ではなく自分のスマホ使い過ぎを防ぐのに、
この一定額ストップサービスを利用しています。
まとめて支払いの利用制限
ソフトバンクでは、アプリの課金やネットショッピングでの支払いをスマホの利用料金と
合算できる「まとめて支払い」の利用を制限できるようになっています。
クレジットカード番号を入力するより簡単で安全そうなので、
私は数百円単位の安い買い物ではついついまとめて支払いを利用しがちですね。
それだけに「お金を払っている」感覚があまり無く、
まして自分でスマホ料金を払っていない子供だと使い過ぎてしまう危険性が高いです。
そこでまとめ支払いの利用を制限して使えなくすることで、
アプリの課金やネットショッピングなどでのお金の使い過ぎが防げるってわけです。
まとめて支払いの利用制限には料金も発生しませんし申し込みも不要で、
My Softbankから設定可能です。
My Softbankにログインして、画面上部の「一覧」から「ソフトバンク まとめて支払い」に
進んで「ご利用制限」の項目をタップします。
さらに「制限する」をタップして、「使い過ぎ防止パスワード」を入力「設定」をタップすれば
まとめて支払いの利用が制限されます。
まとめて支払いの利用可能金額を設定する
まとめて支払いの利用自体を制限するのではなく、
まとめて支払いで1か月に使える金額を設定することもできます。
小中学生ならまとめて支払いを使えないようにして、高校生ならお小遣いで賄える
金額ぐらいは使えるようにしてあげると良いかもしれないですね。
先の「一定額ストップサービス」と違って、まとめて支払いで使える金額を
制限するだけで、使い過ぎてもスマホが使えなくなるわけじゃありません。
利用可能金額は1円単位で設定でき、最大100,000円までとなっています。
ちなみに私が使っているキャリアはソフトバンクじゃないですが、
同じようなまとめて支払いで使える金額を制限するサービスを利用しています。
My Softbankで設定可能で、ログインしたら画面上部の「一覧」から「まとめて支払い」、
さらに「ご利用可能額の設定」へと進みます。
1か月にまとめて支払いで使える金額を入力して「次へ」を2回タップ、
そして使い過ぎ防止パスワードを入力して「設定」をタップすればOKです。
使い過ぎ防止パスワード
使い過ぎ防止パスワードは、ソフトバンクのまとめて支払いなどの利用制限を
設定する際に必要な6~16桁の英数字です。
事前に使い過ぎ防止パスワードを設定していなくても、
パスワードを入力する時に設定画面が表示されてパスワードが設定できます。
万が一設定したパスワードを忘れた場合は、ソフトバンクのチャットサポートに
問い合わせて初期化してもらい、改めてパスワードを設定することになります。
子供が自分で制限を解除してしまわないように、
使い過ぎ防止パスワードは子供が推測できないものを親が設定するようにしましょう。
あんしんフィルター
「あんしんフィルター」は、子供が安全にスマホを使えるように、
子供が使うスマホに親が一定のフィルターをかけられるサービスのことです。
遠隔で子供がスマホでどういった情報に触れているのかをチェックすることができ、
不適切なサイトやアプリの利用には制限がかけることもできます。
さらにスマホ自体の利用にも制限をかけることができ、学校・習い事に行っている間や
夜間などにスマホでインターネットやアプリを使わせないようにすることも可能です。
ちなみにあんしんフィルターでスマホの利用に制限がかかっている状態でも、
緊急通報や災害用伝言板は使えますし、緊急速報メールも受け取れます。
またiPhoneであれば
・電話
・メール
・カメラ
といった内蔵アプリもあんしんフィルターでの制限時に利用可能です。
位置情報の確認なんかもできるので、学校や習い事にちゃんと行っているかなど
子供がどこに居るかを常に知れるんですね。
(iPhoneでは位置情報の確認はできない)
あんしんフィルターの利用には申し込みが必要ですが、料金は無料です。
あんしんフィルターの利用は義務じゃない
あんしんフィルターは子供が安全にスマホを使うためのサービスですが、
内容を確認した上で不要と感じるのであれば別に加入する必要はありません。
ソフトバンク公式サイトのあんしんフィルターのページを見ると、
子供にスマホを持たせる際にはフィルタリングサービスに加入するのが
法律で決まっていると受け取れる説明がされています。
「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」で
義務付けられているのは、携帯キャリアが18歳未満の利用者に対して
フィルタリングサービスを提供することです。
しかもこの法律では、「インターネット接続役務の提供を受ける者」
(すなわち契約者・利用者)から求められた場合、
携帯キャリアはフィルタリングサービスを提供しなければならないとなっています。
またこの法律には「保護者の責務」の規定もありますが、条文には子供にスマホを
使わせる際はフィルタリングサービスに加入しなければならないとは書かれていません。
ですからあんしんフィルターの内容を見て不要だと思ったら利用を断っても
問題ありませんし、携帯キャリアは別にフィルタリングサービスを提供しなくても
良いわけです。
私個人としては子供にスマホを持たせるならあんしんフィルターを使った方が良いと
思いますが、他にスマホの利用制限方法があるならあんしんフィルターを使わなくても
構いませんよ。
安心遠隔ロック
「安心遠隔ロック」は、本来スマホを失くしたり盗まれたりした時に、
遠隔操作でスマホをロックして使えなくするサービスです。
しかし子供がスマホを使い過ぎていて、
それを注意しても聞かない場合に安心遠隔ロックを使って
強制的に子供のスマホを使えないようにするといったこともできるんですね。
同じようにスマホの利用が制限されるサービスでも、
一定額ストップサービスだと電話の着信やメールの受信は可能です。
またあんしんフィルターの場合は、
iPhoneであれば利用制限中でも電話やメールは普通に使えてしまいます。
その点安心遠隔ロックは、基本的にインターネットはもちろん電話やメールも
使えなくなります。
(Androidスマホだと電話の着信は可能)
ですから親の言うことを聞かない子供に対して、スマホを取り上げなくても
スマホが使えないというキツイお灸を据えることができるわけです。
安心遠隔ロックは
・スマートフォンセキュリティパック(月額500円)
・タブレットセキュリティパック(月額500円)
・4Gケータイセキュリティパック(月額500円)
に含まれるサービスで、安心遠隔ロック単独で利用することはできません。
スクリーンタイムやアプリを使ってスマホの利用を制限
ソフトバンクでは、子供のスマホ利用を制限するのに
・iPhone・・・スクリーンタイム
・Androidスマホ・・・使いすぎストップ
を利用することも勧めています。
「スクリーンタイム」はiOS12以降のiPhoneに搭載されている機能で、
あんしんフィルターと同じように親のスマホやパソコンから子供のスマホ利用を
管理することができます。
1日のスマホ利用時間やアプリ利用はもちろん、
スマホを持ち上げた回数まで確認できるんです。
アプリごとに1日当たりの利用時間が設定でき、
アプリの利用時間が設定した時間に達するとその日はアプリが使えなくなります。
事前に設定したパスコードがあれば利用時間を延長できるので、
子供には簡単に解読できないパスコードを親が設定しておきましょう。
また「休止時間」という機能を使えばiPhone自体の利用を制限することができるので、あんしんフィルターでできることのほとんどがスクリーンタイムでできる感じですね。
スクリーンタイムはiPhoneに搭載されている機能ですから、
利用するのに申し込みも料金も必要ありません。
ですから子供にiPhoneを持たせるのであれば、あんしんフィルターに加入せずに
スクリーンタイムを使うのも良いかもしれないですね。
ただしiPhoneでもiOS11以前のものを持たせるんだったら、
スクリーンタイムは使えないのであんしんフィルターを利用した方が良いと思います。
「使いすぎストップ」はインストールが必要
Androidスマホの「使いすぎストップ」もスクリーンタイムと同様の機能が使えますが、
使いすぎストップはアプリなので別途インストールが必要です。
残念ながらAndroidスマホにはスクリーンタイムのような機能が
標準装備されていないので、別途アプリをインストールして使うしかありません。
スクリーンタイムのような標準機能だと削除される心配がありませんが、
アプリだと子供が勝手にアンインストールしてしまわないか心配ですよね。
使いすぎストップにはアンインストールを防止する機能が付いているので、親に隠れて
子供が勝手にアプリをアンインストールするってことはできないようになっています。
アンインストールを防止する機能が付いてはいるものの、
子供が勝手にアンインストールしてしまう危険性がゼロとは言えません。
なのでAndroidスマホを子供に持たせる場合には、使い過ぎを防止するアプリを
使うよりもあんしんフィルターを利用した方が良いと思います。
まとめ
・ソフトバンクには子供のスマホ使い過ぎを防ぐためのサービスがいくつかある
・一定額お知らせメール、一定額ストップサービス、まとめて支払いの利用制限で
スマホでのお金の使い過ぎが防げる
・あんしんフィルターではアプリやスマホ自体の利用が制限できる
・言うことを聞かない時は安心遠隔ロックでスマホを使えなくする方法も
・スクリーンタイムやアプリを使ってスマホの利用を制限することも可能