中学生の子供がスマホ利用の約束事を守らない

40代である私が中学生の頃には考えられませんでしたが、
今や中学生が携帯電話はもちろんスマホを持っていることも珍しくなくなっています。

緊急時の連絡手段などとしても使えるので親としては子供にスマホを持たせるのは
やぶさかではないものの、やっぱり心配なこともあります。

スマホの使い過ぎで勉強が疎かになったり、睡眠不足になったり、
場合によってはトラブルに巻き込まれるといったことも考えられます。

そこで子供にスマホを持たせる際にはスマホ利用に関する約束事を決めるんですが、
中学生にもなると平気で親との約束を守らなかったりするんですよね。

では中学生の子供がスマホ利用に関する親との約束事を守らないのはなぜか、
約束を守らせるにはどうしたら良いのかなどについて詳しく見ていきましょう。

中学生の子供がスマホ利用に関する親との約束事を守らない理由とは

中学生の子供が親の言うことを聞かないと「思春期だから」で済ませてしまいがちです。

しかしスマホ利用に関して親の言うことを聞かないのは、
子供が軽い「スマホ依存」に陥っている恐れがあります。

最初の内は友達とメッセージのやり取りをしたり、動画を見たり、ゲームしたりするのが
楽しいのでついついスマホの利用時間が長くなってしまいます。

ところがその内、特に楽しいわけではないけど、友達とメッセージのやり取りをしたり、
動画をみたり、ゲームをしたりせずには居られなくなってきます。

こうなると完全に「スマホ依存」でスマホを持っていないと落ち着かなくなり、
親とどんな約束をしていようとスマホが手放せなくなってしまうんですね。

スマホ依存に陥ると改善させるのは難しくなりますから、楽しくスマホを使っている内に
何とか子供のスマホ利用を抑制しないといけないわけです。

子供のスマホ利用を抑制するには、やはりスマホ利用に関する約束事を決めておき、
それをきっちり守らせることが重要となります。

スマホ利用に関する約束事を子供に守らせるには

スマホ利用に関する約束事を中学生の子供にしっかりと守らせるには
 ・子供と一緒に約束事を作る
 ・約束を守らなかった時のペナルティを決めておく
 ・決めた約束事は親もしっかり守る
といったことが大切です。

親が決めたスマホ利用に関する約束事を子供に押し付けがちですが、
子供と一緒に「子供が守れる約束事」を作った方が良いですよ。

約束事を決めた以上は、
その約束事を守らなかった場合のペナルティも設けておきましょう。

子供との約束事にペナルティを設けるのはイヤという人も居るでしょうが、たとい
親子間でも約束を破るとペナルティを受けることがあるという教育にもなると思います。

それからスマホ利用に関する約束事は子供が守るものと思っている親も多いかも
しれませんが、スマホ利用に関する約束事は親もしっかり守らないといけませんよ。

子供と一緒に約束事を作る

スマホ利用に関する約束事は親が考えるのではなく、
親と子供が一緒になって「子供が守れる約束事」を作らないといけません。

親だけで約束事を考えるとどうしても厳しくなりがちで、
子供からすると「守れるわけがない」となってしまいます。

私が大学生の頃、ゼミの女友達が「大学生にもなって門限が夜8時なんておかしい」
とよく愚痴っていました。

その女友達は「せめて夜11時なら門限を守っても良い」と言っていたので、
親が決めた約束事は子供にとっては厳しすぎることもあるんですね。

ですからスマホ利用に関する約束事は、親と子供両方の意見を取り入れて、
お互いに多少は妥協しながら作っていった方が良いわけです。

親からの押し付けでは約束事の必要性が理解できませんが、子供と一緒に作ることで
スマホ利用に約束事を設けれる必要性を子供に理解させることもできます。

また子供としても、スマホ利用に関する約束事に自分の意見が取り入れられているので、
簡単には「守らない」という選択肢を選ぶことができなくなります。

さらに親としても約束事に子供の意見を取り入れてあげることで、
子供が約束を守らなかった時には注意しやすいです。

子供にスマホを持たせる前に約束事を決めておく

既に子供にスマホを持たせている場合は仕方ありませんが、
できれば子供にスマホを持たせる前に約束事を決めておいた方が良いですね。

子供がスマホを使い始めてからだとスマホを使う楽しさを知ってしまうので、
スマホ利用を制限・抑制するのは難しいです。

また実際にスマホを使っているのを見て約束事を決めると、
子供が楽しく使っている機能やアプリを狙い撃ちで制限するようになってしまいます。

なので子供がスマホの楽しさを知る前に約束事を決めておけば、
スマホ利用を制限・抑制しやすいですし、子供も不満を感じません。

また学年が上がるごとに約束事を見直して、スマホの利用時間や使えるアプリの種類を
増やしてあげるといったことをしても良いかもしれないですね。

スマホ使い過ぎによる影響も教えておく

スマホ利用に関する約束事を作る際に、
スマホを使い過ぎることで受ける良くない影響も子供に教えておいてあげましょう。

1つはスマホの利用時間が増えることで勉強時間が減ってしまい、
学力が低下してしまう恐れがあることです。

それからスマホの使い過ぎは中学生の身体の成長に良くない影響を及ぼすことです。

スマホで友達とメッセージのやり取りをしたりゲームをしていると楽しいですから、
ついつい寝る時間が遅くなってしまいます。
(これは大人でもある)

中学生の場合は朝起きる時間は大体決まっていますから、
寝る時間が遅くなると必然的に睡眠時間が少なくなり睡眠不足となります。

成長ホルモンは睡眠中に多く分泌されるので、睡眠不足になることで
十分な成長ホルモンが分泌されずに身体が大きくならなくなってしまうわけです。

またスマホを使うことで猫背やストレートネックなど姿勢が悪くなることもあり、
それも身体の成長に良くない影響を与えます。

スマホの使い過ぎは身体に良くないということをあらかじめ教えておくことも、
子供がスマホ利用に関する約束事を守りやすくなることに繋がると思いますよ。

約束を守らなかった時のペナルティを決めておく

親子間の約束事であっても、スマホ利用に関する約束事を守らなかった時の
ペナルティは決めておきましょう。

ペナルティを設けると、子供が「ペナルティを受けるのがイヤだから約束事を守る」
という考え方になってしまうんじゃないか、という親御さんも居ますよね。

あくまで私個人の意見ですが、中学生では良し悪しの分別はまだ十分に
できませんから、「ペナルティを受けるのがイヤだから約束事を守る」ぐらいの感覚でも
良いんじゃないでしょうか。

実際に私が中学生の頃は、「先生に怒られる」「お母さんに怒られる」のがイヤだから
色んな約束事を守っていたように思いますね。

約束を守らなかった時のペナルティの具体例

例えば「約束を守らなかったらトイレ掃除」といった軽いペナルティだったら、
1回でも約束事を守らないとペナルティを実行する形でも良いです。

「一定期間スマホ利用禁止」といった重めのペナルティだったら、
3回とか5回とか約束を守らなかった回数の累積で実行するのも1つの方法です。

ただ回数の累積でペナルティを実行する場合は、約束を守らなかった回数が
リセットされないといつかは必ずペナルティを受けることになってしまいます。

なので、ペナルティを受けなくても1か月など一定期間が経過したら
約束を守らなかった回数がリセットされるようにしておいてあげましょう。

また軽いペナルティと重いペナルティを組み合わせて
 ・1回・・・トイレ掃除
 ・3回・・・1日スマホ利用禁止
 ・5回・・・1週間スマホ利用禁止
 ・10回・・・スマホ解約
といったように約束を守らなかった回数に応じてペナルティを与えるのもアリですね。

これも一定期間経過で回数をリセットするようにしておくと、ペナルティを受けることに
対する子供の心理的負担を多少軽減してあげることができます。

ペナルティを決めないなら約束事も決めずに子供の自主性に任せる

ペナルティを決めないのであれば約束事も決めずに、
スマホ利用は子供の自主性に任せるようにした方が良いですね。

中学生は良し悪しの分別は十分にできないもののある程度の知恵はありますから、
「ペナルティの無い約束事なんて守らなくて良い」という考えに至ってしまいます。

そうなると事前に決めた約束事は有名無実化してしまうので、
それなら約束事は決めずに子供の自主性に任せた方が良いわけです。

アプリの課金など金銭面の問題とトラブルに巻き込まれた際の最低限の約束事だけ
決めて、後は自己判断でスマホを使わせましょう。

ただ私としては、高校生だとこのやり方もアリだとは思うんですが、
中学生だとこのやり方は危険だと思います。

まだ十分に良し悪しの分別ができない中学生だと自己判断も甘く、
スマホ利用で何らかのトラブルに巻き込まれる恐れがあります。

ですから少なくとも中学生まではペナルティ付きの約束事を作っておいて、
親がある程度子供のスマホ利用を管理するようにした方が良いですね。

決めた約束事は親もしっかり守る

子供と一緒に決めたスマホ利用に関する約束事は、子供だけに守らせるだけでなく、
親もしっかりと守らないといけません。

親子間のスマホ利用の約束事として有名な「スマホ18の約束」の中には、
「親からの電話には必ず出ること」という項目があります。

子供が親からの電話に必ずでなければいけないのであれば、
親も子供からの電話には必ず出てあげないといけないんですね。

仕事などの都合で出れなかった場合にはできるだけ早く折り返し電話をかけて、
電話に出られなかったことを謝り要件を聞いてあげましょう。

親は何事においても子供の模範にならないといけないですから、
子供に約束事を守らせたいなら親がしっかりと約束事を守る必要があるわけです。

親も約束事を守らないといけないとなると、最初に約束事を作る際に守れないような
厳しすぎる項目は入れなくなるので、子供も約束事を守りやすくなります。

子供が約束を守らなかった時はペナルティをしっかり実行する

親も約束事をしっかり守るというのは、
子供が約束を守らなかった時のペナルティにも当てはまります。

ですから子供がスマホ利用に関する約束事を守らなかった時は、
事前に決めておいたペナルティを粛々と実行するようにしましょう。

「子供が怒るから」「子供がかわいそうだから」と約束を守らなかったのにペナルティを
与えないと、子供は親との約束は守らなくても良いと思ってしまいます。

また子供が反抗するからといって一緒に決めたはずのペナルティを実行しないと、
何でも自分の主張を押し通せば相手が引き下がると子供が勘違いするかもしれません。
(まさに「無理が通れば道理が引っ込む」)

なので子供がスマホ利用に関する約束事を守らなかった時は、
「約束を守らないあなたが悪い」と言い聞かせて、
反抗しようがどうしようがペナルティを実行するようにしないといけませんよ。

子供のスマホ利用を管理できるサービスやアプリを利用する

中学生の子供がスマホ利用の約束事を守らない場合のペナルティとして、
スマホの利用を制限するなら
 ・あんしんフィルター
 ・スクリーンタイム(iPhone)
 ・スマホ依存対策アプリ
などを利用しましょう。

「あんしんフィルター」は、ドコモ・au・ソフトバンクの大手携帯キャリアが共同で
提供しているフィルタリングサービスです。

利用するのに料金は不要ですが、別途申し込みが必要となります。

あんしんフィルターでは、子供が普段どういったことにスマホを使っているのかなど、
子供のスマホ利用状況を確認することができます。

さらにスマホ自体やアプリの使用時間を制限することができるので、
家に居る時しかスマホを使えないように設定することも可能です。

「スクリーンタイム」や「スマホ依存対策アプリ」でも同様のことができるんですが、
スクリーンタイムはiOS12以降のiPhoneの標準機能となっています。

ですからあんしんフィルターは別途申し込み、
スマホ依存対策アプリは別途インストールが必要なものの、
スクリーンタイムは申し込みもインストールも無しで利用できます。

あんしんフィルターなどを使えばペナルティでスマホを取り上げる必要が無い

あんしんフィルターやスクリーンタイムなどを使えば、子供が約束を守らない場合の
ペナルティとしてスマホ利用を制限するにしてもスマホを取り上げる必要がありません。

子供のスマホで初期設定さえしておけば、後は親のスマホやパソコンから遠隔で
子供のスマホの利用を制限したり、その制限を解除したりすることができます。

中学生ともなると体格的に母親よりも大きいこともありますから、子供が約束を
守らない場合にお母さんが力ずくでスマホを取り上げるのは難しいですよね。

しかしあんしんフィルターやスクリーンタイムなどを使うと、子供から力ずくでスマホを
取り上げなくても、スマホの利用自体を制限することができるわけです。

あんしんフィルターやスクリーンタイムなどでは、スマホやアプリの利用を
制限するだけでなく、不適切なサイトやアプリを利用できなくしたり、
アプリの課金に制限をかけることも可能です。

なので子供が約束を守らない場合のペナルティ用としてだけでなく、子供が安全に
スマホを使えるようにあんしんフィルターやスクリーンタイムなどを使ってあげましょう。

まとめ

 ・中学生の子供がスマホ利用の約束事を守らないのはスマホ依存の恐れあり
 ・スマホ利用の約束事は子供の意見も取り入れて作る
 ・約束事を守らなかった場合のペナルティを設ける
 ・作った約束事は親もしっかり守る
 ・あんしんフィルターなどを使い、遠隔で子供のスマホ利用を制限できるようにする