スマホで通話する時に相手の声が聞こえないってことがあります。
何をどうしても相手の声が聞こえないわけじゃなくて、スピーカーにすると
聞こえるんだけど普通の通話では聞こえないってこともあるんですよね。
こうした通話トラブルはスマホの故障と結び付けがちですが、故障ではなくもっと単純な
原因でスピーカーでしか相手の声が聞こえなくなっていることも考えられます。
そこで、アンドロイドスマホでスピーカーにしないと通話で相手の声が聞こえない原因と
その対処法について詳しく見ていきましょう。
アンドロイドスマホでスピーカーにしないと相手の声が聞こえない原因
アンドロイドスマホでスピーカーにしないと通話中の相手の声が聞こえない原因としては
・スマホの不具合
・アプリの干渉
・通話音量が小さく設定されている
・イヤホンジャックの不具合
・通話相手の問題
といったことが考えられます。
スマホの故障だと修理するか買い替えるしかありませんが、先に挙げた原因であれば
設定を変更するなどちょっと手を加えるだけで改善できる可能性があります。
私はスマホの通話でこちらの声が相手に聞こえなくなった時に、
てっきりスマホが故障したものだと思い込みました。
(そのスマホを2年以上使っていたので)
それで機種変更のついでに故障しているかどうかを確かめにキャリアショップに行った
ところ、故障ではなく別の原因でこちらの声が相手に聞こえなくなっていることが
分かったんです。
後述する対処法の内の1つを試したところ、
通話中にこちらの声が相手に聞こえるようになりました。
ですから通話で相手の声が聞こえないからと言ってすぐにスマホの故障と決めつけずに、
後述する対処法を試してみてくださいね。
ただし後述する対処法を全て試してもスピーカーにしないと相手の声が聞こえないなら、
スマホが故障している可能性が高いです。
スマホの不具合
スマホの内部にちょっとした不具合が発生していて、それが原因でスピーカーにしないと
通話中の相手の声が聞こえなくなっていることが考えられます。
スマホの通話では、相手の話した声はいったんデジタル信号に変換されて
電波によってこちらのスマホの送られてきます。
そしてこちらのスマホでデジタル信号を再び音声に変換することで、
こちらには相手の声が聞こえるようになっています。
スマホの不具合によって、スピーカーに切り替えた場合はデジタル信号から音声への
変換がちゃんとできるのに、通常の通話では上手く変換が行われていない可能性が
あるわけです。
ちなみに私のスマホでこちらの声が相手に聞こえなくなった時は、
このスマホ内部に発生したちょっとした不具合が原因でした。
スマホのちょっとした不具合は再起動で改善される
重大な不具合では修理や買い替えが必要ですが、
ちょっとした不具合であればスマホを再起動するだけで改善されることもあります。
実はスマホの電源を入れっぱなしにしていると、一時的に保存しているデータ量が
増えて、それが原因でスマホが正常に作動しなくなったりします。
スマホを再起動することで一時的に保存されている不要なデータが消去されて、
不具合も解消されてスマホが正常に作動するようになるんですね。
実際に私はスマホでの通話中にこちらの声が相手に聞こえなくなった時、
スマホを再起動することでこちらの声が相手に聞こえるようになりました。
不要なデータによる不具合は通話だけじゃなくて、
・通信速度が遅い
・アプリの挙動がおかしい
などネットやアプリの利用にも良くない影響を及ぼします。
なので通話に限らずスマホを使っていて調子が良くないと思った時は、
とりあえずスマホを再起動してみましょう。
また通話などに良くない影響を及ぼすほどに不要なデータを溜めないようにするのに、
定期的にスマホの電源は落とした方が良いですよ。
私は少なくとも1週間に1回ぐらいスマホを再起動するようにしていますが、
こちらの声が相手に聞こえなくなるといったことはほとんど無くなりましたね。
アプリの干渉
スマホのインストールするアプリには、
スマホのスピーカーやマイクの機能を利用するものがあります。
そういったスピーカーやマイクの機能を利用するアプリの干渉によって、
通常の通話では相手の声が聞こえなくなっていることも考えられます。
比較的値段の安い「エントリーモデル」と言われるようなアンドロイドスマホだと、
処理能力がそれほど高くなかったりします。
そこにスピーカーやマイクの機能を利用するアプリをいくつもインストールしてしまうと、
処理が追い付かずに通話が十分に機能しなくなるというわけです。
処理能力が高い「ハイエンドモデル」だとそういったことは起きにくいですが、
それでもスピーカーやマイクを利用するアプリを大量にインストールすると、
処理が追い付かずに通話で相手の声が聞こえなくなることが無いとは言えないですね。
スピーカーやマイクの機能を利用するアプリをチェック
アプリの干渉が原因で通話中の相手の声が聞こえなくなっている場合は、
スマホのスピーカーやマイクを利用するアプリをチェックしましょう。
アンドロイドスマホの「設定」から「アプリと通知」→「スマホの権限」へ進み
「電話」の項目をタップすると、スマホの電話機能へのアクセスが許可されている
アプリが分かります。
通話中に相手の声が聞こえなくなるという症状が出る直前にインストールしたり
アップデートしたアプリがあれば、それが原因となっている可能性が高いです。
そのアプリのキャッシュやデータを削除したり、
場合によってはアプリごとアンインストールしてみましょう。
それでも改善されないなら、他の電話機能にアクセスできるアプリのキャッシュや
データを削除してみたりアンインストールしてみると良いですよ。
もし電話機能にアクセスできるアプリを全部アンインストールしても通話中に相手の声が
聞こえない場合は、別の対処法を試してみてください。
通話音量が小さく設定されている
アンドロイドスマホの通話でスピーカーにしないと相手の声が聞こえない場合、
通常の通話音量が極端に小さく設定されている可能性もあります。
アンドロイドスマホでは通話中にスマホ本体の音量ボタンを押すことで、
通話音量を大きくしたり小さくしたりすることができます。
ですから、ひょっとすると以前通話した時に知らず知らずの内に音量ボタンを
押してしまい、通話音量が極端に小さくなってしまっていることも考えられるわけです。
ただ着信音量と違って通話音量を消すことはできませんし、
極端に小さくすると言ってもほとんど聞こえないほど小さくすることはできません。
実際にやってみると分かりますが、アンドロイドスマホの通話音量を一番小さくしても、
相手の声が聞こえなくなることはほとんど無いと思います。
通話中の相手の声が聞こえない原因となりえないことはないですが、
通話音量が極端に小さいことが原因となっている可能性はかなり低いですね。
機種によっては通話中でないと通話音量が変更できない
アンドロイドスマホには通話中以外でも通話音量が変更できる機種もありますが、
通話中でないと通話音量が変更できない機種も少なくありません。
通話中でないと通話音量が変更できない機種では、通話中以外は
・着信音量
・アプリなどメディアの音量
・アラームの音量
の変更ができるようになっています。
ですから機種によっては通話中以外に音量ボタンを押すことで、意図せずに着信音量を
極端に大きくしたり、着信音が鳴らないようにしてしまうことがあるので注意しましょう。
着信音量が大きすぎると周りの人に迷惑をかけますし、バイブを設定していない状態で
着信音が鳴らないと電話がかかってきたことに気付きません。
私は以前、何かの拍子に通話中以外にスマホの音量ボタンを押し続けてしまい、
知らない内に着信音が鳴らない設定になっていたことがあります。
バイブも設定していなかったのでスマホに電話がかかってきたことに気付かず、
出先から職場に帰ると上司に「なぜ電話に出ないんだ」と軽く怒られました。
イヤホンジャックの不具合
イヤホンジャックの不具合で、イヤホンが挿さっていないのにスマホが挿さっていると
勘違いして、通話中に相手の声が聞こえなくなることもあります。
ガラケーのイヤホンジャックにはカバーが付いていましたが、
スマホのイヤホンジャックにはカバーが付いておらずむき出しになっていますよね。
そこでイヤホンジャックにほこりやゴミが入らないように、
「イヤホンジャックピアス」というものを付けている人も居ます。
若い人はイヤホンジャックにカバーが付いていないことを気にしてなくて、
ガラケーを知っている私のような40代ぐらいの人がイヤホンジャックにはカバーが
付いていないことを気にしているケースが多いかもしれません。
イヤホンジャックピアスとイヤホンを頻繁に挿し替えていると、
イヤホンジャックに不具合が発生して誤作動を起こすことがあります。
イヤホンが挿さっていると誤作動して音声出力をイヤホン側に切り替えてしまい、
通常の通話で相手の声が聞こえなくなるわけです。
スピーカーに切り替えると音声の出力先がスピーカーになるので、
普通に相手の声が聞こえます。
スマホの通話トラブルで、
イヤホンジャックの不具合が原因になっているケースはそれほど多くありません。
なので可能性としては低めですが、イヤホンジャックピアスを使っている場合は
イヤホンジャックの不具合を疑ってみるのもアリですね。
イヤホンジャックを掃除する
イヤホンジャックの不具合が原因で通話中に相手の声が聞こえなくなっているなら、
イヤホンジャックを掃除してみましょう。
単純にイヤホンジャックピアスとイヤホンを挿し替えた時にほこりやゴミが
入り込んでしまい、イヤホンを認識する部分にほこりやゴミがくっ付いてしまっている
可能性があります。
イヤホンジャックを掃除してほこりやゴミを取り除くことで不具合が解消されて、
通常の通話でも相手の声が聞こえるようになります。
アンドロイドスマホのイヤホンジャックを掃除する際には、
パソコンのキーボード掃除などに使う「エアダスター」を使うのをオススメします。
ティッシュをこより状にしたものや細い綿棒を使うと、
ほこりやゴミを取り除くどころか奥に押し込んでしまう恐れがあります。
さらにティッシュや綿棒の欠片がイヤホンジャックの中に残ってしまうと、
別の不具合の原因にもなりかねません。
なのでイヤホンジャック内のほこりやゴミはかき出すのではなく、
エアダスターで吹き飛ばした方が安全なんですね。
通話相手の問題
こちら側ではなく通話相手側の問題で、
通話中の相手の声がこちらに聞こえなくなっていることも考えられます。
相手がどういった状況で通話しているのか分かりませんが、
電波状況が良くない場所で通話している可能性があります。
あるいは相手のスマホにちょっとした不具合が発生していて、
デジタル信号と音声の変換が上手くできていないってことも考えられます。
他にも、スマホのミュート機能がONになっていることに相手が気付いていない
といったこともあるかもしれません。
それ以外だと、相手が指でスマホのマイクを塞ぐような持ち方をしていたり、
口とマイクが離れるような持ち方をしていることも考えられますね。
いずれにしてもこちらには対処法は無く、相手が何らかの対応をしてくれないことには
相手の声がこちらに聞こえてくることはありません。
こちらができることは、いったん電話を切ってメールなど他の方法で
そちらの声がこちらに聞こえていないことを伝えることぐらいでしょうか。
スピーカーにすると相手の声が聞こえる場合は相手側の問題ではない
ただし、こちらのスマホをスピーカーに切り替えると相手の声が聞こえる場合には、
相手側の問題で声が聞こえなくなっている可能性はほとんどありません。
スピーカーだと聞こえるってことは、
こちらのスマホにデジタル信号に変換された相手の音声が届いていることになります。
デジタル信号が音声に変換できないなど、こちらのスマホの通話機能が
正常に作動していないので相手の声が聞こえなくなっているわけです。
ですからスピーカーにすると相手の声が聞こえる場合には、
とりあえず自分に原因があると思って何らかの対応しましょう。
まとめ
・スマホの不具合が原因ならスマホを再起動する
・アプリの干渉が原因なら、スマホの通話機能にアクセスできるアプリをチェック
・イヤホンジャックの不具合が原因なら、イヤホンジャックをエアダスターで掃除
・通話音量が極端に小さくても、相手の声が聞こえなくなることは考えにくい
・スピーカーで相手の声が聞こえるなら相手側に問題は無い